タクシードライバーから聞いた話

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猫も彼女達に懐いていたし埜亜さんは安心していたがそれと同時に何かがおかしくなり始めていた。 最近になって大きな音が鳴り始めると猫は何かに怯えたりするような素振りを見せて様子でいた。 それは猫が三日もしないうちに何か大きな不幸が訪れることを知っていたのだ。 猫を飼い始めて一週間がたったある火曜日の夜、彼女たちもかなり威圧的な恐怖を纏った空気を強く感じていた。 その日埜亜さんは夕食を食べている最中に突然何かの恐怖に襲われ発狂の声を上げて倒れてしまった。 しかしこれは恐怖の序章に過ぎなかったのだ 「明日の朝みんなが無事でいられれば、その恐怖の正体に見つからないように警察に行ったほうがいいかもしれない・・・・」 明日香さんは何かの危険に気がついていたがそれはもう遅すぎた 埜亜さんは不安になっていた 「今日は何をしていても落ち着かない。僕はどうすればいい、どうすればこの家の者全員を安全な場所に避難することができるの?」 そう、彼女が考えるたびに彼女の頭の中の思考が壊れていまいもう、今にでも泣きそうになっていた そこへ香織さんが部屋に入り、彼女と共に避難方法を考えることにした 話し合った結果避難するのは翌日の晩にすることにした。 昨晩埜亜さんがパニックを起こして倒れてしまった事は明日香さんには埜亜さんは昨日の貧血で倒れてしまっただけだと説明した 自分の本当のお兄さんのように接してくれていた埜亜さんの話を聞いて明日香さんは悲しそうな顔をして香織さんはみんなを安全な場所に逃がそうと意志は固まった だが、逃げるための時間はもう長くはなく、ただ彼女達が鎌鼬事件に巻き込まれる日が近づいていた。 水曜日の夜、埜亜さんはキッチンで洗い物を終えて食堂の隣にあるリビングのソファーに座りお気に入りの推理小説を読んで少し休んでいると埜亜さんの隣に香織さんが座り埜亜さんに 「お疲れ様です」と言って紅茶を出した それは皮肉なことに埜亜さんと明日香さんがこの鎌鼬事件で血塗れで命を落とし変わり果てた姿になってしまうきっかけとなっておいしい紅茶となるとは香織さんは気付けなかった・・・ 「香織さんありがとう。おかげで少し気分が落ち着いてきたよ」
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