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そう言った店主は満足げだった。
「こいつにかかりゃ、お前の連れも見つけてくれるぞ!なんたって、お前のご先祖の魂だからな!」
少年は、へぇと感心した。
「教えてくれる?」
ろうそくは、もちろんだ!とにんまり笑う。
「僕を持ってくれ!熱くなんかないから!」
少年は言われたままにろうそくを持つ。
「あっちだ!」
泣きべその少年は、満面の笑顔を浮かべて、うん!と答えた。
「おじさん、ありがとう!来年もまた来るね!」
どうやら、火の玉屋の火の玉の可愛さにまた一人はまったようだ。
「おじさんじゃなく、お兄さんな!来年また来いよ!もう、やめるけどな!」
そう。火の玉屋の火の玉とは、ご先祖の魂をろうそくの炎に宿す可愛げな生き物。
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