レベル7

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    プチッ  [テッテテー・テートーテートーーーーーー♪] 頭の中で音楽が流れる… (あっ!…………………レベルが上がった……) たくやは足元を見て (レベル上がったの何年ぶりだろ?…………) 足をどけると 小さい親指ぐらいのモンスターを踏ん付けていた 『おっ!アリゾウだ! こんな季節に珍しいな…』 ーーーアリゾウーーー たまにしか見かけないモンスター レベルがめちゃくちゃ低く 100匹倒してやっと経験値が1上がる程…弱い よく気付かないで踏んでしまう (これでやっとレベル7か……) 10年かかってやっとレベル7… たくやは臆病者だった… モンスターと闘うのが恐く 今までのレベルはアリゾウだけで上げた そう!たくやはチキンだ…… 元の現実の世界では 典型的ないじめられっ子 19歳の時はニートで 家でよくロールプレイングゲームをやってた まさかこんな世界に吸い込まれるとは…… 今は29歳…この世界では立派なおっちゃん 『は~…早く元の現実の世界に戻りたいな……』 森や山そして海 モンスターはうじゃうじゃいる 現実の世界でいじめられてた方がましだ…たくやは思う (やべっ!もうこんな時間か!早く村に帰らないと!!) 夜の方がモンスターは多い ・ ・ 『あっ!アリゾウだ!! 珍しいな!夫婦か?』 『とりあえず踏んどこう』     プチッ   村に帰り着くと 遠くからたくやを呼ぶ声が 『お~~い!たくや~~飲みいくぞ~~~』
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