第1章

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行き先の決まっていない 走る速度も 今、何時なのかも決まっていない すべてが無計画の電車に飛び乗りました 閉め出された人や たどり着けなかった人を 車窓から眺めながら 電車の中には僕しかいなくて 独占されたその空間は 暖かくて 寂しくもありました これから触れるであろう 喜びと悲しみを 早くも感じ取っていたかのように。
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