透明裸婦水槽に泳ぐ金魚たち

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結婚を機に前職を辞してからは、家事の傍ら趣味に明け暮れる日々だったけれど、力試しにあちこち投稿していた中のひとつがデザイナーの目に留まり、こうしてときどき仕事をもらえるようになったのだ。 光栄な話だ。 正直、タクミとの結婚が決まった時と同じくらい嬉しかった。 といったらタクミは怒るかな。 でもいつまでも自信のない私は、常に劣等感に苛まれている。 
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