透明裸婦水槽に泳ぐ金魚たち
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「タクミ……」 「でも、なんで。なんで分かるの」 「それはだって、私も体を乗っ取られたからよ」 私は昨日あった出来事をかいつまんで話した。 タクミの目がだんだん大きくなる。 「じゃ、なに。そのホストの誘いに、いいよって答えたの」 「うん」 「なにそれ。許せないんだけど」 「許せないって、あなたなんて雪乃と――」 キスしたくせに。 言いかけた言葉は、塞がれて言えなくなった。
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