“再び悪のアジトへ”の巻

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 照りつける紫外線が薄い膜の表面をキリキリと突き刺す。 枝葉は水分を限界まで吐き出し、朝露はすでに空気中に飛散してしまった。 せっかく結晶となったはずの赤き実は、みるみるうちに内部に蓄えたはずの潤いを失い、ぽたりと地面に落ちていった…。 あーあ、せっかく大切に育ててたトマト、ダメになっちゃった…。しょうがないわね、あなたは肥やしとして、他のトマトの養分になるのよ。
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