第1章

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翌日、私は公園でうなだれていた。鉄棒を前にして力無く身を預ける。辺りは夕焼けに染まり、浴衣を着たカップルが歩いていた。 「夏なんてなくなればいいのに」 地面に向かってぼそっと呟いた。 私が寂しさを感じた、初めての夏だった。
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