前話 ~森を尋ねて~

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ダンッと背中に受けた衝撃に振り返ると、そこには爽やかな笑みを浮かべた少年が立っていた。 筋肉質な体に、容姿が非常に整っているわけでは決してないが、相手に大きな好印象を与える曇りのない晴れやかな笑顔が特徴的な男だ。いかにもスポーツ系の部活動に励み、涙と汗を流し、更衣室でシャワーと共に泥と疲れを流し、プロテインを胃に流しこんでいそうな風貌である。 「羽仁川、おはよ」 このイイ男は俺の友人である、羽仁川 修二(はにかわ しゅうじ)だ。
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