第7章

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「ありゃ、両利きだぜ」 「ああ、間違いないね」 瞬く間に 左右見事なストレートパンチをお見舞いし。 「ジュリア……ン……」 僕が声をかける間もなく 部屋を出て行ってしまった。 「で?結果は?どうだったんです?彼はフェイク?それともミスター・ライト?」 先刻と同じソファーに並んで 頬を冷やし不貞腐れる2人を見下ろしながら。 「2人がかりで僕を苛めてさぞご満足でしょう?」 僕はそそくさと身繕いして。 「おい!どこ行くっ!」 「和樹……待って」 「――知らない」 ジュリアンの後を追うことにした。
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