日置くんはスキだらけ1

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早漏対策はいいとして、そもそもどうやって、ご褒美をくださいとお願いすればいいのか、ずっと悩み続けている。 もう本当に、ラブちゃんのお口に入れてほしくてたまらないんだけど、ラブちゃんに、コイツしゃぶらせたがってんだな…と思われるのはいやだ。 ツンデレで『もう、エッチなんだからっ!』なんて言われる分にはいいけど、『まじカラダ目当てなんだな…。』とか言われたら…。 あ…想像だけで涙が。 お願いをするためには、とにかくバイト以外で二人きりで会わなければ。 はぁ……。 ラブちゃんと二人で…。 デ、デート……。 映画とか、水族館……。 いや、それはまだ早い。 あ、今の季節なら夏祭り…。 いいかもしれない。 ……いや、不自然か? 今の俺とラブちゃんの距離感でいきなり夏祭りに一緒に…とか。 着乱れた居酒屋制服を妄想しただけでこんなにドキドキするのに、夏祭りに浴衣のラブちゃんとか…。 わかってる、男性用の浴衣だ。 男性用の浴衣…だから…ラブちゃんは何も気にせずに大股開きで歩いてしまって、浴衣の裾(すそ)が大きく開いて、膝なんか丸見えで…。 ……。 「金魚すくいしようか?」 無邪気に水槽の前にしゃがみ込んで俺を見上げるラブちゃん。 きっと可愛いだろうな。 俺も横に並んで座って、 「はい、日置の分!」 ラブちゃんからポイを貰って…。 けど、俺はすぐに破けてしまって。 「あはっ!ヘタクソっ(ハート)」 なんて、言われたりっっっ??? 「こうやるんだって、ちゃんと見てろよ?」 なんて一生懸命狙いを定めるラブちゃん。 見てろなんて言われなくても、もちろん俺はいつだってラブちゃんを見てるよ。 ちょと奥のほうに狙いを定めたラブちゃんが、片足をたてて…。 ガッパリ開いた浴衣の合わせ目から、柔らかそうな太ももがのぞいて、夜店の裸電球に照らされ、俺を誘うんだ。 はぁ…ラブちゃんの捕まえた金魚と一緒に、俺も部屋に連れて帰ってほしい。 ラブちゃんに飼われて、餌をもらって……。 ……だめだ。 それじゃあ世間一般で言うところの、ヒモというヤツだ。 それは違う。 それにまだ、二人で夜祭りワッショイな段階じゃない。 ここはもう少し普通に、飲みに誘ってみよう。
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