これって…同棲?

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これって…同棲?

「ちょっと、散らかってるから…」 そんなに散らかってないのに、せっせとリビングのテーブル上の雑誌を片付けるハルにあたしは申し訳なさそうにソファの前の床に正座する。 「あ、金森さんシャワーでも浴びてくれは? その間にボクが夕食を作るから」 ハルが振り向いて風呂場の方へ指差して促してくれるが… 「…い、一緒…に入らない…?」 あたしは立ち上がるとハルを軽々と抱き上げた。 「ひゃあーっ!」 ハルが悲鳴を上げて首に抱き付いてきた! 「………」 「……」 少し広めの湯船の中であたしはハルを抱っこしていたが、ハルは恥ずかしいのか背中を向けている。 「ハル…くん… あ、あたし…ま、前から… ハルくんを…好いてたの…」 ハルの小さな背中に頬擦りすると… 「…ち、チビで…… 女の子…みたいで…頼りない…ぼ、ボク… でも…いいの…?」 逆にハルは震える声で噛むように質問してきた…
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