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「お、お母さん…
た、ただいま……!」
懐かしい匂いに、ボクは涙ながらに帰宅を告げる。
「いつかは、
帰ってくると思ってだわ。
あら、お二人はどちら様かな?」
ボクの頭を撫でながら、アケミとミホの方へ視線を向ける伯母にボクは慌てて2人を紹介する。
「背の高いのは妻の朱美で、隣のは同居している田町 美保だよ。結婚したことを報告しなかったことはごめんなさい…」
2人を紹介したボクは頭を下げて謝った。
「あら、もう結婚してたの!
嬉しいわ!朱美さん、春と結婚してくれてありがとう!美保さんも、春を好きになってくれてありがとう!娘が2人も出来て、嬉しいわ!」
伯母は感極まったのか、涙を流してアケミとミホの手を取って何度も振った。
「あれ?
お父さんは?」
伯父の姿が見えないことに気付いたボクは、不思議そうに玄関の中を覗くと…
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