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「……お、お父さん!」
廊下に佇む伯父の姿にボクは一瞬、絶句するが、思わず声を上げて玄関へ駆け込んだ!
「春…
お帰りな…
ずっと立ってるのも辛いから、リビングへ行くよ。
皆も家に上がりなよ」
伯父は嬉しそうにボクを見て右足を引き摺りながらリビングの方へ消えた。
「春…
春が家を飛び出した時、お父さんも追いかけたけど運悪く、通りかかったタクシーに轢かれてね…
あれから、右足が不自由になったのよ」
伯母も辛そうに説明してくれた…
「お父さん…お母さん…
ご、ごめん…ごめん…」
ボクは拳を握りしめて頭を下げた…
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