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「ハル…
ごめんなさい…」
産婦人科から戻ったアケミはベッド上に縛られて放心するボクを見つけると、慌ててロープを解きヒシっと強く抱きしめる…
秋の書き置きを読んだミホはメモ用紙を握り潰すと、何も告げず家を出た…
「……す、すまない…」
ボクはアケミの胸に顔を埋めたまま謝る…
「…ハル……
秋ちゃんも…ハルが好きだったんだ…
あ、あたしも…
ハルと秋を残した…ことを…
悪かったんだわ!ご、ごめんなさい!」
アケミもボクの頭に口付けして泣いていた…
「ハル、
秋ちゃんも可哀そう…」
「ああ…
秋には…罪はない…」
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