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そしていくつか膨らみのあるパットを
つけられ筋肉質の体を誤魔化した
「肩を下げろ、撫肩だ!」
と言われて肩を下げた、ブラジャーが緩んだ
「あは、そのだらしなさが良いかもな」
と形を決められた
「う~ん、まあまあだ」
「俺はデブにしなかったんですね」
「ああ、いきなりボディースーツは
暑かろうと思ってな、汗だくでは怪しまれる」
「えっ?じゃカシン先生は?」
「着てるよ、デカイのをな、暑いぞ~」
「はぁ、何でこんなにまでして?」
「ふん!お前、アーチストの顔を見たか?」
「はい、女の子でした、美人でしたよ、恐かったけど」
「フフフフ、そりゃ変装だ
俺が連邦にいた頃には
アーチストを追い掛けていたが
あいつらあっという間に正体を眩ます
バイタルサインまで誤魔化す、骨格ですらな」
「骨格?!」
「そうだ、センサーを誤魔化す技術を
持っていると言う事だ
帝国にそこまでの技術があった事が驚きだがな」
「凄いんですね、アーチスト
て、事は、すれ違っても分からない?」
「事もある、
どうやって敵を見付ける?
アーチストは殺気すら消して相手を倒す
死神たぁ~、良く言ったものよ」
「スクミか・・・死神
まったく酷いのに狙われている」
「その通り!分かったら命懸けで修行に励め!」
「はい!」
とは言ったものの
何で、おばちゃんから入る?!
そして、俺とカシン先生は
近道を通って宇宙港とは反対側の
海沿いの街へと下りた
俺がリフトで落下した街だ
そこは賑やかでまさにリゾートの街だった
俺とカシンおばちゃんは二人して
買い物籠を持って歩いた
「良いか、大股で歩きよく喋る、
言葉はほんま~、と漫画やわ~、位で良い
俺の喋りをコピーしろ
何でも盗んでコピー出来るんだろ?」
えっ?何で知っている、この人
俺の情報に詳しすぎる
う~ん何故だ?元スパイだから?
まあ、いい、今はおばちゃんに集中だ。
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