2人が本棚に入れています
本棚に追加
翌周
――――――――――――――――
開館直後の午前八時過ぎ
――――――――――――――――
私はドキドキしながらカウンターに立つ。
今日も王子はやってくる。
たしか彼は近々プレゼンがあると言っていたはず(作者注⚠本当は言われてません)
そろそろ結果がわかるはず!
「これ、借ります」
やはり王子はこの時間帯に、貸し出しカウンターにやってきた。
「図書カードをお願いします」
そして私は期待を込めて、本のタイトルに目を向ける。
『なぜあなたのプレゼンは伝わらないのか』
『プレゼンが上手くいかない人の典型例』
・・・ダメだったのか!!
そうか、そうか、そうか…
私がぐちを聞いてあげたいのに。。
私は、悔しさを噛み締め、バーコードを読み取った。
最初のコメントを投稿しよう!