「これ、借ります」

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翌周 ―――――――――――――――― 開館直後の午前八時過ぎ ―――――――――――――――― 私はドキドキしながらカウンターに立つ。 今日も王子はやってくる。 たしか彼は近々プレゼンがあると言っていたはず(作者注⚠本当は言われてません) そろそろ結果がわかるはず! 「これ、借ります」 やはり王子はこの時間帯に、貸し出しカウンターにやってきた。 「図書カードをお願いします」 そして私は期待を込めて、本のタイトルに目を向ける。 『なぜあなたのプレゼンは伝わらないのか』 『プレゼンが上手くいかない人の典型例』 ・・・ダメだったのか!! そうか、そうか、そうか… 私がぐちを聞いてあげたいのに。。 私は、悔しさを噛み締め、バーコードを読み取った。
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