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三条君って慣れないな。
「うん。
あのさ、三条って呼び捨てか、真弘って呼んで」
「本当?
じゃあ、俺も類(るい)でいいよ。
これからよろしくね、真弘」
僕は類と連絡先を交換して、別れた。
あんなに辛くて泣いていたのに、びっくりしすぎて涙が止まっちゃったよ。
類って変なの。
さっきまで顔も見たことなかったなんて信じられない。
こんなに自然に僕の中に入ってくるなんて。
さ、帰ろうかな。
僕が立ち上がっておしりをパンパンとはたいていると、ピロンとメッセージが入った。
「さっきは驚かせてごめん。
改めてよろしくな。
良かったら、明日一緒にお昼食べない?」
変な熊がダンスしているスタンプが付いている。
僕はフフっと笑いながら、「オッケー」と送った。
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