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「やっ」
ほんの少し触れただけなのに、言葉とは反対に体は大きく反応を示す。
「フフっ、可愛い。
ここ、すごく敏感になったね」
最初は触られても何も感じなかったのに……。
恥ずかしくて目をつぶったのに、すぐに与えられた刺激に目を開ける。
さっきまで触れるだけだった突起に類がちゅるっと吸い付いた。
「あ、ン……。類、類っ、それヤだ」
舌で転がされて、吸われて、軽く歯を立てられる。
ビクビクと体を振るわす僕を類は嬉しそうに眺めて、今度は反対側に吸い付いた。
「うわぁ」
頭の先がビリビリとしびれて、一瞬意識を飛ばしそうになった。
怖い……
これまで以上に反応する体に戸惑う僕を安心させるように、類はぎゅっと手を握ってくれる。
「類どうしよう。僕変なんだ」
「変じゃないよ。
大丈夫、好きな人と触れあうとみんなそうなるんだよ。
だから、すごく嬉しい」
類は、おでこにチュッと優しいキスをくれた。
「嬉しいの?」
「うん。だから怖がらずに感じて」
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