いよいよ……?

10/15
前へ
/275ページ
次へ
「真弘、続きしてもいい?」 「うん」 再び降ってくるキスの雨。 「類……ん……あっ」 「真弘、大丈夫だから。力抜いて楽にして」 「でも……」 「信じて」 類は優しく笑うと、深いキスをしてきた。 「んっ………やっ」 キスの合間に声が漏れる。 類の手によって与えられる違和感は消えないが、求められている嬉しさが勝った。 どれくらい時間がたったんだろう。 額に玉の汗を浮かべた類が、僕の足を持ち上げた。 「真弘、力抜いてね」 「うん」 想像以上の痛さに力が入る。 「ああっ!」 類に中心を握られて腰が浮くと同時に、類がぐっと奥まで入ってきた。 ハッハッハッハッと短い呼吸を繰り返す。 「類、僕ちゃんと出来てる?」 類は僕の頭を優しく撫でてくれる。 「うん、出来てるよ」 「良かった………っ………はぁ」 「真弘、どうしたの?辛い?」 涙が頬を伝うのを見て、類が慌てだした。
/275ページ

最初のコメントを投稿しよう!

455人が本棚に入れています
本棚に追加