いよいよ……?

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僕が手を伸ばすと、類が包むように握ってくれる。 「ううん、嬉しいんだ。 類は?」 「決まってるだろ。 嬉しいよ」 類のとびきり優しいキスを受けながら、飛びそうになる意識をなんとか手繰り寄せる。 「真弘、動くね」 そこからは、よく覚えてない。 頭が真っ白になり、体がひときわ大きく反った。 「真弘っ……」 最後にちょっと苦しそうな類の声を聞いた気がするけど、僕の意識は闇の中に落ちていった。
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