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その日は類が色々世話を焼いてくれて、僕は小さい子供みたいに何でもしてもらった。
椅子に座るのも辛くて、ご飯をあーんして食べさせてもらったりもしたんだ。
「真弘は座ってて」
ご飯の後もソファーに座らせてもらって、類が入れてくれたコーヒーを支えてもらいながら飲んだ。
「美味しい」
「良かった」
類は僕が飲み終わったカップをテーブルに置くと、僕にチュッとキスをした。
「真弘とこんな風にずっと一緒にいたいな。
いつか大人になったら、絶対に一緒に暮らそうな」
「うん」
フワッと笑った類がまたキスして、唇が触れたまま『約束だよ』って呟いた。
少しくすぐったくて笑いそうになる。
「あっ……」
するりと入り込んできた舌が気持ちいい。
ちょっと前まではヌルリとした感触に驚いていたけど、今は嬉しくて仕方がない。
お互いに舌を絡めあって、夢中で求めあう。
「ふっ…んっ」
まるで他人の声のように自分が漏らす甘い声を聞きながら、僕たちはいつまでもいつまでもキスを続けたんだ。
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