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その中の1枚がこれ。
僕と京介のツーショット写真。
ふざけた京介が僕の頭の上でピースをしている。
よく見ると、京介の耳にはまだピアスが光っていたんだね。
この時は、友達としか思ってなかった。
いつの頃からだったかな?
君を目で追ってるのに気づいたのは……
背が低いけれど、割と運動が得意な僕は外野を守っていた。
京介は背も高くがっしりとしていたから、内野、主にファーストを守っていた。
運動なんて嫌いって言ってた割には、京介は野球部入部と共にピアスを外した。
真面目に練習に取り組む京介の実力は、メキメキ上がっていったんだ。
そんな君を僕はいつも見ていた。
最初は尊敬から、それが段々恋に変わっていった。
大会では1回戦敗けが当たり前のチームにいるにも関わらず、「すごい男がいる」という京介の評判はどんどん広まっていって、試合には京介目当てで大勢の女子がキャーキャー言いながら応援に来ていた。
僕はいつしかそんな彼女達に嫉妬心を抱いていた。
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