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静也は園児の時からモテモテだった。
近所の歳の近い女の子達はみな、幼馴染みとして可愛く彼に思われようとおしゃれを頑張った。
小学校のクラスメート(女子)は7割が彼を好きだった。
同級生は彼を見に教室へ行く口実を探し遠くからでも見たがる者が続出した。
中学生になると学年など関係なく、むしろ小学生からも告白されるようになり、げんなりするほどモテた。
高校生になると好きと言われる回数が多いにもかかわらず静也が誰も相手にしないせいで周りは「鉄壁の守り」だと悲しんでいた。
静也自身は「自分を好きっていうより優越感が欲しくて付き合いたがるんだろう、その証拠に誰もオレのことをいろいろ知りたいとは言わないし」くらいに考えており
逆に気になる女子ができるといろいろ話はするが静也の煮え切らない態度に女の子の方が別の男子と親しくなってしまう失敗を繰返した。
短大へ進むと好きな人から告白されたのをきっかけに交際してみるがデートに対して気を遣いすぎてあまり楽しめない、相手も会話が途切れやすくぎくしゃく。
気まずくなって別れてからも気持ちを引きずった、ただやり直そうと言う勇気もなく終わってしまった。
仕事に就いた後、22歳で別の人が告白してくれ恋人ができるも彼の優しすぎる面が裏目に出て恋人から「私に関心がない!」と誤解され別れてしまった。
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