誘ったはずが

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「そうじゃなくて結婚してもいつか別れたいって言われんのかなって。 死ぬまでにくくちゃんとの間で何も起きないわけじゃないだろうなってネガティブになって、くくちゃんがオレを捨てたくなる日が来たらそれはオレに非があって…… 君を憎しみながら別れるのが一番怖い」 紅箜は篭囲の考えがわかるようなわからないような気がして「じゃあ好きにしたら?」と言ってみた。 「好きにするって……君を嫁にもらいたいってみんなに言いまくっても許してくれるの?」 紅箜は動揺し「なんでそうなるの?」と訊いた。 篭囲は荷物を持ったまま紅箜の手を握った。 「今夜はずっと堂々巡りで話の中身がないね。 ただ、何年たってもそばにいれたらなってそう思ってるだけなのにな」
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