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翌朝
カフェへ出勤した静也はあくびをかみ殺し店主に挨拶をした。
店主はさらりと閑は店に残り、まず支店を作ってその新しい店を彼に任せると言ってきた。
静也は驚いたが何か自分に影響があるんだったか頭を巡らせた。
「そういえば瑪瑙さんがここを出るなら新人を入れるために面接をするんですか?」
「どうしたい?」
「どうって……」
「お前目当ての客が多いんだ。
変に若い女性を雇いたくない。
それでも雪村と同じように変にお前にうつつを抜かさないタイプならかまわん。
男を雇ってもいいが……」
店主のうんざりした顔を見て静也も言いたいことはわかった。
雪村と相性のよさそうな男性は限られる。
もちろん店主の思いとしてはイケメンを増やすつもりもない。
かといって安い給料に甘んじて土日も出られる人材は限られる。
静也はそうだ、と思い「フレッシュじゃなくてもいいなら妙齢の女性でも雇われたらいいじゃないですか」と言った。
「……まあ未婚でもバツありでも探せば来るかもな」
「夜はオレ出るの増やしてもいいですから求人出すタイミングでオレにもきちんも教えて下さいよ」
「そうだな、お前に店のいく末がかかっているのは事実だしな……」
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