苛つかせる客

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静也は呆れるよりも疑問に感じた。 なぜスマフォを使って連絡を取ったのにこういうミスが? 「実は……」 彼女は取り出したスマフォを静也に見せ「ちょうど画面のひび割れが時間表示と重なってて」と言った。 確かに何分か表す部分が見えない。 「……修理、だそう」 桐子は困った顔で「ごめん、腕時計が遅れてるの気づかなかった」と謝ったが静也の気持ちはだだ下がり状態で(二人でブラブラ街歩きでもしようと思ってたのに)と考えていた。 桐子は彼の機嫌を損ねたとおどおどし「今日は私一人でケータイショップ行ってくるからなんかごめん」と謝った。 彼はムッとして「せめて二人で過ごすことは変えたくないんだけど」と言い桐子は素直に甘えておこうと思い「じゃ、一緒にいこ」と誘った。
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