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紅箜は苦笑し「駄目な女ですかね」と言い店主は「わたしがお前の恋人の立場ならいっそ瑪瑙と付き合えと言うだろうな」と返した。
紅箜はうつむいた。
「もう恋じゃないんだけど瑪瑙さんがしんどい思いをするのが嫌っておかしいんだ……」
☆
二日後、紅箜は女友達と二人で飲んでいた。
紅箜は「前に好きだった人がずっと女遊びを楽しんでてさ、その男性を好きな女性がいて
私はなんとも言えない気分なの。
その人のことはもう好きではないけどフラフラいろんな女性といちゃついてるらしいってことにムシャクシャして
その女性があしらわれているのを見て『ああ、まただ』って思うのと同時に『今はまだあの女性に関心がないみたい、よかった』って思ってしまうの」
友達の豊子は「それは恋愛ではないんだろうけどアンタはその女をライバルだと思ってんじゃない?」と答えた。
「ん~、私、好きだった人にさっさと誰かとまともに交際してほしいって思いはある。
でもその女の人は嫌なんだよね」
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