第五章 テロリスト

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   和泉の捜査能力を、今更ミレイとしても疑うつもりは無い。  そうでなければ、警察がそう判断しなかった事件や。その存在自体、認識していない事件を掘り起こし。関係者と接触し、彼らを操り柿崎に解決させたり出来ないだろう。  和泉に言わせれば、県警であれ所轄署であれ。結果的に、一度に複数の事件を抱え込んでいる。捜査に取り組む捜査員に担当はあろうが、一つの事件に完全にかかり切りとはなれない。  しかし今の和泉ならば、一つの事件をかかり切りで調べる事が可能。  その上、警察と同等か、それ以上のデータを手元に抱え込み使用出来るのだ。どんな警察官と比較しても、事件への取り組み方や費やせる時間の絶対量が違う。  だからこそ、警察より先に真相にたどり着けるのだ。  今回の事件に関しても、これまで発生した状況に独自の方法で取り組み。データを当てはめれば、犯人像にたどり着くまでに数時間と掛からない。
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