プロローグ

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   東京都港区。高層商業ビル内のとあるオフィス。  そこは近未来的な大型テーブルと、同デザインの椅子が二十数脚。それを収めて尚、広々とした印象のあるスペースである。  とある海外資本の外食産業の企業。  このスペースは、その会社が1フロアを独占している中。ミーティングルームとして使用しているスペースであった。  日本的に言えば、上座となるテーブルの向こうには巨大モニターが設置されており。そこには、一人の金髪の中年男性が映し出されている。顔を見る限り、ヨーロッパ系のようではあるが外見のみで国籍を判断する事は出来ない。  ただ状況から察するに、その企業の本社の重役以上と見受けられる。  それに対するミーティングルームに控える日本人たちは、英語が堪能であるのだろう。モニターの人物が、英語での問いかけタイムリーで反応しみせる。  この企業は、本社との会議において英語が用いられる様子。
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