雷鳴の中の恋

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「ロッカーに来るついでに喋ってるだけで、何で付き合ってるってなるのかなぁ・・・」 「だって今まで誰とも喋んなかったじゃん、謎王子」 「そうかなぁ・・・」 「あ、やべ。バイトに遅れる!じゃあね、瑞希!お先~」 バタバタと足音を立てながら忙しなく香織が教室を飛び出していった。 時計を見れば16:14。 私もそろそろ図書室に行かなければ行けない時間だ。 教科書を詰め終えたカバンを手に立ち上がると、入口のところに小泉くんが立っていた。 「佐伯ってアイツと仲イイんだな」 「あ、うん。幼なじみなんだ」 「・・・タイプ、真逆なのにな」 ・・・小泉くんが笑った。
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