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二人で悩みに悩んで決めた部屋はこじんまりとしたアパートの角部屋で、日差しがたくさん降り注ぐ十分満足できる部屋だった。
家具も二人でそろえた。もちろん、実家から拝借したものもある。
私のお気に入りは、二人で寝てもまだスペースが余る大きいベッド。引っ越しを機に、二人で家具屋さんに行ってこれに決めた。
マットレスが柔らかく、それに加えて一緒に寝るとタツキの身体が温かいので一瞬で眠りにつけた。
朝、一日の始まりはタツキを起こすところから始まる。寝起きのいい私とは対照的に、タツキは朝にめっぽう弱い。
私はケータイのアラームが鳴るとすぐに起きることができたので、ちょっと早めにセットした、枕元に置いてある時計のタイマーが鳴り始めたらそれをすぐに止めて、まだ寝ているタツキの顔を少しだけ見ることが私の朝の日課だった。
タツキが幸せそうに寝ているのを見ると、私も幸せな気分になった。
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