第1章

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 でも、あさひに求められて、愛されるのは、 すごく幸せ。  結局、気がつけば毎日してるし、あさひ 自身が「好き」って、言ってた通り、休み の前の日は、少なくても3回以上はしてる。  そんな事を考えてたら、ほんとは私も好き なのかもしれない。  翌日、いつものように教室に入ると、ミチ 達が大騒ぎしていた。  私はわけがわからず、寧子に理由を聞い てみた。  そしたら寧子が、 「近々、晴美ちゃんが 帰って来るらしい」 だって。  私は、それを聞いた時、頭から漆黒の闇を 被せられたような絶望を感じた。  もともと、あさひと晴美は、とても仲が 良かった。  私が、あさひのアパートに無理やり押し かけたのは、晴美に嫉妬したから。  私はあさひが好きだったのに、どうして もあさひと晴美の間に入ることが出来なか ったから、半ば強引に割り込んだ。  だって、晴美に聞いたら、友達として 仲が良かっただけだし、別に付き合ってな いって言ったから。  ね?問題ないよね。  朝はただの噂だったけど、学校が終わる 頃には、晴美が帰ってくるって話が、ただ の噂じゃなく確実になった。    ミチが、Dr.Nortonに確認したから。 晴美は来週には、Lewistonに戻ってくるら しい。  学校が終わって図書館に行くと、あさひ は既に、勉強していた。
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