第5章 部下

10/25
前へ
/449ページ
次へ
[九] それを受けて所長が 「こいつがまた外したらどうするんだ?」 とオヤジに聞いてきた。 オヤジは間髪入れずに 「辞めさしたら良いじゃないですか?そんな口だけの役立たず。」 と事もなげに言った。 「お前はどうする、担当チーフだぞ。」 「一緒に無能なチーフとしてクビにでもなんでもすればいいじゃないですか?」 と言った。 その言い方が気に入らなかった所長は声を荒らげて 「分かった。お前ら二人数字を外したらクビだからな。特にお前はこいつが外した時点でクビな。わかったら先に日付無しの辞表を書いとけ!」 と言い放ったらしい。 その話は直ぐに全社で噂となったのは言うまでもない。 仲の良い役員から大迫さんに直ぐに「どうなっているんだ?」と電話があったそうだ。 流石に営業力が有名なその会社でも、そういうやり取りは珍しい事で「言う方も言う方なら、受ける方も受ける方だ」と言われながらも結構社内では話題になっていたようだ。 3ヶ月後もし目標を外したらどうなるのか?そんな感じで3ヶ月後をみんな注目したいたらしい。 「結果はどうなったんですか?」 僕は大迫さんに聞いた。
/449ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加