第1章 父さんの色

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第1章 父さんの色

  その日、生まれて初めてオヤジに会った。もう少し正確に言うと15年振りにオヤジに会った。  懐かしさよりも不思議な感覚を味わった時間だった。 「この人が居たから俺がここにいる」  自分という存在を他人によって認識する事がある……という事を初めて知った。
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