僕の存在意義

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爽やかな風が吹いて、僕が一番好きな季節がやって来た。 夏が終わり、台風が過ぎ去った 肌寒い季節 夜になって月や星、鈴虫の鳴き声にひたりながらその季節の匂いをかぐのが好きだった。 醸しだす雰囲気、空気が僕は好きなんだ ひんやりしている空気を鼻から胸いっぱいに吸い込むと、湿っぽいような冷たい 土と雨の香りがして…それなのにスッキリとした気持ちになる。 僕はこの匂いを嗅ぐと、なぜだか涙が出そうになる。 懐かしいような感じがして、涙が出てきて…微笑ましいような切ないようなどうしようもない気分になるんだ。 こんなとってもいい香りのする日に 僕が一番好きな日にいなくなれることを嬉しく思うよ。
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