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「じゃあ藤原さんは部活やったことないんだ!」
「はい…別に運動が苦手とか音楽が嫌いとかじゃないんですけど」
お弁当を食べ終わり先生と何気ない会話をする。
「何で入らなかったの?」
「それは…」
先生からの質問に下を向いて黙ってしまう。
何で?なんて質問が来ることくらいわかってたはずなのに私は答えを持ち合わせていない。
しばらく考え込んでいたら急に頭を撫でられた。
「え?」
「別に話したくなかったら無理に話さなくても大丈夫よ。人それぞれ理由があると思うしね」
「あ…」
先生にそう言われ急に何を思ったのか口が動き出した。
「えっと…私友達がいないって言っていいくらい少なくて、人見知りな性格も手伝ってほとんどひとりだったんです。だから自然とグループとか団体から避けはじめちゃって…」
何が言いたいのかもわからないまま話をしていても先生は黙って最後まで聞いてくれた。
いや、もしかしたらほんとは右から左に流していて聞いていないのかもしれない。
だけど私にはとても心地いい時間だった。
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