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「大丈夫だよ。なんとかなるよ」 そう言うしかなかった。 「華…」 「私なら大丈夫。そんなことより早く行こう?入学式から遅刻なんて恥ずかしいじゃん」 「…そうね」 あんまり納得してるような感じじゃなかったけどそれ以上は何も聞いてこなかった。 それから間もなく入学式が始まった。 すでに仲良くなったであろうグループがちらほらいたけど、私はおとなしく椅子に座る。 「はぁ。やっていけるのかな」 そんな不安をポツリと呟きもうすぐ校長先生の話しが始まるであろうと思い、しっかりと前を見直す。 すると私の前にヒソヒソと話をしている男女がいた。 「あ…」 その男女は先ほど微笑ましいやり取りをしていた人たちだった。 「同じクラスなんだ…」 先ほどの二人のやり取りを思い出しながらきっと関わることがないんだろうと思っていた。 だけどこの先この二人が私の大事な人になるなんて、この時は思ってもいなかった。
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