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湖夏に紅音が、告白?を受けて一週間。 毎日、放課後、帰り道に湖夏が出没するようになった。 「ヒマ、なんですね」 「ヒマじゃないよー。紅音先輩に会いに来てるんだからっ」 いつの間にか湖夏は、紅音を下の名前で呼ぶようになり、紅音は溜め息をつく。 紅音は会う度に無表情を貫いているのだが、湖夏は諦めない。 というより、紅音は自転車なので無視してしまえば早いのだが、何となく呼び止められ、止まって応じてしまっている。 「(なにしてんだろ)」 と自問自答をして、ボンヤリしていたのが悪かった。 「紅音先輩っ!」 「あ、はい?」 「だーかーらー。紅音先輩の家って、この奥?」 「家…あぁ、祖母の家に寄ってから帰っ…あ…」 いつもは誤魔化す質問をボンヤリしていた為か、すんなりと答えてしまい失敗したと思う。 「ふーん」 ニヤニヤと笑う湖夏に後悔していた紅音は気付くことはなかった。 次の日。 いつもの所に湖夏がいなかった。不思議に思いながらも祖母の家に行くと見知らぬスニーカーが玄関にあり、紅音は首を傾げる。 「ばあちゃん?誰か、来てるの?」 「あ、おかえりー!」 「紅音ちゃん、おかえり。お友達きとるよ」 「…なんでいんの」 中に入ると湖夏が、紅音の祖母と楽しそうに話をしていた。そう、スニーカーの持ち主は湖夏。 「おばあちゃんの家の方が紅音先輩が寛げるかなぁって!」 「ちょっと来て」 紅音は冷めた目を湖夏に向けて腕を掴むと外に連れ出す。
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