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もうやめてやる。
次で最後だ、無視するんだ。
拒絶するんだ。
彼女は、いつも突然、前触れもなく連絡してくる。
寂しいとき、お腹が空いたとき、
理由なんて、もしかしたらないのかもしれない。
いつも疲れたーと言う態度で、
家に入り、何か食べるものない?
という上目遣いの視線で僕をみる。
僕は、たいして得意でもない料理を披露し、
彼女はいつもおぼつかない手つきの僕に、
寄り添い邪魔をする。
たいして、美味しくもないはずの料理に、
彼女は美味しい、美味しいと言わんばかりの
顔をして、完食する。
そして、お腹が一杯になったら、
ソファで横になり、すうすう息をたてるんだ。
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