去りゆく夏はさみしいのにゃん。

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「あ、あんにゃところに。  ミーにゃん! 翅も使わず、にゃにを、とろとろと歩いているのにゃん!」 「とろとろって……んもう。ミアンったら失礼しちゃわん。  アタシが去りゆく夏を惜しんで、  しんみりと詩情の念に耽っているさなかだっていうのにぃ」 「にゃにを世迷い言をいっているのにゃん。  ほらほらぁっ! 後ろ後ろぉ! 危にゃいのにゃあん!」 「へっ? ミアン、後ろって一体なにを……」  くるっ。
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