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道を歩けば犬に噛まれ、建物の側を歩けば天から鈍器が降ってくる。
強面の人にはほぼほぼ、絡まれ、ステキ女子には距離を置かれる。
唯一、じいちゃんばあちゃんにはウケがよく、可愛がられたが、もらえるおやつはいつも老人好みの渋いヤツだった。
彼はそんな青年だった。
彼がひょんなことから天啓を授かり、じいちゃん王様に大層気に入られつつ、魔王退治の勇者として旅をすることになった。
心強い仲間も紹介されて、良い気持ちで出発したものの、老人ウケ以外には不運の申し子とも言える彼が、当初のテンションを保っていられたのはたったの30分だった。
魔物からの絡まれ方も尋常ではないという事実もついてきた。
それまで何の敵意もなかったそれらは、彼を見や否や、殺気マックスで襲ってくるのである。
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