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「わかるわー。なんなら、最悪私がなってやろうか?」
「いや、稜は勘弁」
「なんでだよ」
冗談だったけれど、拒否されたらされたでムカつき、語気を荒げる。
「お前は今までの運が悪かっただけで、これからいい相手に巡り合うはずだからだよ。まだ若いし、未来は明るいよ」
「若いっつっても、来月もう27だよ」
「大丈夫だろ」
「責任とれよ? 言葉に」
「とるかよ、勘弁だって言ってるだろ」
ふっと笑った伊崎は、「じゃーな」と言って部屋に戻っていった。
私はもうしばらく夜風に当たることにして、手すりに手をかけ、周囲の家々の灯りや外灯、走る車のライトを眺める。
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