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善さんがかいがいしく世話をしているところが目に浮かぶようだ。
見ず知らずだった私にさえ、食べ物や飲み物を買ってきてくれたり、鍵を貸してくれたりしたんだもの。
こんなに若くてきれいで危なっかしい人ならなおさらだ。
そして、恋愛関係に発展してしまうことも、自らの経験上、頷けてしまうのが嫌だ。
「それで話が戻るんですが、今年の冬に善ちゃんを頼って訪ねた時、何も知らなかった善ちゃんに彼のことを全部話したんです。驚いていたけど、こんな私をちゃんと受け入れてくれました」
聞きながら、なんだか視界に靄がかかる。
「すぐに新しい住居を探してくれて、ストーカー被害も、警察に助けを求めるなら材料がもっと必要だって親身に相談に乗ってくれて……。でも、しばらくなにもなかったので、もうほとぼりが冷めているかと思っていました。そんな矢先、小夏さんの部屋に彼が訪ねてきたことを先ほど聞いて……。それで、善ちゃんが迎えに来てくれて、小夏さんにもお越しいただいたんです」
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