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通話を一方的に切られたのだろうか、ものすごい眼力で暗くなったスマホ画面を睨んでいる。
「あの……どうしたんですか?」
うなだれながら頭をかいた善さんが、ゆっくりとこちらを見た。
「伊崎が、6階メンバーで焼肉屋に行くから準備しろと……」
「へ?」
伊崎さんの名前が出て、私は目を丸くした。
ていうか、連絡先を交換していたことにも驚きだ。
「さっき、この部屋にふたりで入るところを目撃して思い立ったらしい。すでに他の住人には連絡済みでOKとのことだ」
「な……」
なんて自分勝手なんだ、あの人は。
善さんも同じことを思っているのだろう、互いに呆れたような視線を交わす。
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