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「朝食とかいつもどうしてんの?」
「コーヒー」
「昼しかまともなもの食べてないじゃん。不健康代表だな」
「ハハ」
初めて顔を合わしたのは、去年のボヤ騒ぎの時だったから、かれこれもう半年近く。
伊崎とは、こんな感じで他愛のない話をしたり飲みに行ったり。
そうこうしながら、まるで家族のような気楽な間柄になった。
「そういえば、伊崎の部屋に行ったの、昨夜初めてだったな」
「あー、そういや、体大丈夫か?」
「おかげさまで筋肉痛始まりかけてる」
「しっかし、お前体硬すぎ。運動しろよ」
まるで昨夜のセックスはスポーツだったかのような会話。
伊崎相手だと下手な気まずさがないから楽だ。
私は手すりに両手をかけ、軽く斜め懸垂をするようなポーズを取った。
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