始まり

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『おはよー。』 ここは1年A組。 「紗来?ねぇ、隼太と夏恋知らない?」 この子は星川柚乃。私の親友。 『ううん。見てないけど…どうしたの?』 「まだ来てないの。絶対おかしいよね?」 『うん。私が来たの、遅刻ギリギリだからね。』 ガラガラガラ。 「みんな席について!」 そう言ったのは学級委員の工藤琉月。 「おはようございます。」 挨拶したのは、担任の北条雅紀先生。 「…今日は、みんなに悲しいお知らせがある。村上先生。」 はい、と言って教壇に立ったのは副担任の村上優夢先生。 「みんなのクラスメイトの加藤君と山口さんが殺されたと、 連絡がありました。」 「隼太が?」 と聞いたのは、加藤隼太の親友、山本航希。 「なんでだよ!あいつ、何も悪いことしてねぇじゃん!」 その時。 ピロピロリン♪ 「な、何よ、これ…」 クラスの中心的人物、藤田茉梨奈がメールを見た。 …そこからすべては始まった。
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