第一章《運命》

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さて、どこから見ようかしら。 あなた達はどこから見たい? そう言えばあなた達には分からないことがあるんじゃないかしら? それは、私のいた時間にあの子達がいた時間。 二つが共通している部分があること。 分かるかしら。 そう。私の友人達・・・・・・いえ、友人であった人達と彼らの友人達の名前が似ているということ。 先にそこを話しておこうかしら。 先に誤解を解いておくけど別に彼らの子孫という訳じゃない。 何回も言ってあるけど、これは運命によって決められた事。 私の呪いであり、東雲の呪いと言ってもいいわね。 じゃあなんで今のあの子達の仲間に彼等がいないのか。 と思う人もいるでしょう。 実はね?あの子の選択によって世界は刻一刻と変わっていくのよ。 あの子もそれを感じ取っているわ。 それを匂わせる事を何回か言ってると思うけど気付いたかしら? くすくす。 その様子じゃ気付いていなかったみたいね? 御愁傷様。 まぁ、いいわ。教えてあげる。 あの子の犯した最初の選択ミス。 それは、呪いがかかった部長とか言う人の友人が呪いにかかったとき、 次の日に調査に行ったわね? その時の行動メンバーよ。 あの時のメンバーは、桝田、岡本、あの子、 そして、渡邉、小鳥遊、智里だったっけ? そこが間違い。 正解・・・というには語弊があるけれど、 今よりいい未来に行きたかったならば、 メンバーは 渡邉、智里、あの子。そして、 桝田、岡本、小鳥遊で行くべきだった。 因みに前者は捜索、後者は情報収集よ。 この選択ならば誰も死ぬことはなかった。 まぁ・・・桝田の友人である安達はたすからないけどね。
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