第一章《運命》

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なんでこの選択なら誰も死なないか分かるかしら? あぁ因みに、これは一つの分岐点であっての話ね? それはさておき、なぜこのメンバーだと無事か分かる人はいるかしら? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ それは、場所。 電話が掛かってきたでしょ?そして、桝田は探しに行ったわね? 当時、桝田達は被害者の現場や安達の呪いが掛かった場所。 その付近を重点的に探していたわ。 智里達は図書館や、駅前の機械が置いてある店に居たわね? その場所が重要だった。 今回で言うと、電話を受けた桝田は探しに行って見つけ、後を追った。 勿論独断でね。 そして、呪いに掛かった。 しかし、メンバーが違うと地理的な理由或いは時間的な理由で見付けるまではいかなかった。 そして、呪いに掛かることもなかった。 桝田という人はとても頭が良かったわね? このメンバーの頭脳と言ってもいい。 まぁ、勿論今回でも無駄死にはしてないのだけれど。 極端に言えば、彼だけは呪いで死なせてはダメだった。 結果、彼らは後手後手に回ることになる。 生きていれば結果は変わっていたわ。 じゃあ、その後に出てきた夏美だけど。 これは、変わらない。 夏美が出るのは必然の事。 桝田の生死は関係ない。 何故かって? 夏美の過去よ。 彼女の父親は呪いで死んだ。 それを解決したい。仇を取りたい意思が彼女を刑事にした。 なら、今回の事件を父親の呪いの事件と因果付けるのもまた必然の事。 桝田の生死を問わずに接触してくるのも至極当然なのよ。 分かったかしら? 一つの選択次第でいつでも如何様にも運命は変わるのよ。 だけれど、変わらない運命もあるのがわかってくれたかしら? 私の運命? さぁ、どうかしら。 それは、あの子達次第よ。 長々と話してしまったけど。 これから、あなた達にだけ。 真実を見せて上げる。 あの子達に言ってはダメよ? これは特別なんだから。 それじゃあ。行ってらっしゃい。
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