鏡の中の弟

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俺らは六つ子だ… いや、周りは俺らを五つ子だと思うのかもしれない… おそ松「なぁ、金貸してよー!!」 チョロ松「黙ってろクソ長男!!」 十四松「やきうする!?」 トド松「やきうはしないよ、十四松兄さん」 フッ…今日もbrother達は元気だな…本当に何気ない日常だ… 一松「黙れクソ松」 カラ松「えっ…」 十四松「どうしたんっすか!?カラ松兄さん!!」 カラ松「い、一松が俺を…( ToT)」 俺、なにか言えないことをいってしまったのだろうか… おそ松「はぁ?またそれかよ」 チョロ松「一松なんているわけないでしょ(呆)」 トド松「イタいよね~」 あっ…そうだった… 一松「クソ松、喋るな…」 カラ松「(すまない…)」 俺以外のみんなは一松を忘れてしまっている…まるでこの世に一松の存在は消されたのだ… きっかけはデカパンの所に行ったときにたまたま物が落ちてきてその薬を飲んでしまったらしい… それは「鏡の薬」らしく…つまり、一松は鏡になった… ん?なんで、俺は覚えているのかって? あの時、一松と一緒に出掛けてたんだ… 実は俺ら付き合ってるんだ…(//////) つまり、愛という力なのかもしれないな… 十四松「おそ松兄さん行くっすよ!!」   おそ松「えっー!!またー?もう兄ちゃんヤダ!!」 トド松「行ってきなよ。この中で一番太ってるだし」 おそ松「なにその基準!?」 チョロ松「ゲ○松兄さん行ってきなよ」 おそ松「ちょっと、それひどくない!?」 十四松「行ってきマッスル!!」 カラ松「十四松、気をつけていくんだぞー」 おそ松「俺の心配はなしか!!」 カラ松「フッ…さて、カラ松girlが待ってるからな」 トド松「痛いから止めてよ」 俺は部屋から出た… カラ松「一松…」 一松「まあ、仕方ないことだよ…」 カラ松「…」 今まで、十四松の素振り相手はいつだって一松だった… 俺は鏡に触った… 一松「くすぐったい…」 カラ松「たとえ、世界中がお前のことを忘れても俺はお前のことを忘れないからな」 一松「…そんな悲しそうな顔で言わないでくれるカラ松兄さん」 きっと、一松には俺はひどい顔をしてるように見えたんだろうな…俺には鏡を見ても一松の顔しか見えない… 俺は鏡にキスをした… 決して、届くことのないキスを…
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